蘇生の初期処置後の評価

初期処置終了後、児の状態を確認します。確認項目は「呼吸」「心拍」の2点です。

1) 呼吸の確認

自発呼吸があるかどうかを確認します。あえぎ呼吸は無呼吸と考えます。

2) 心拍数の確認

  • ・聴診器で左胸を6秒間聴診し、聞こえた心拍を10倍します。
    例)左胸を6秒間聴診したら12回聞こえた→12×10=120回/分
  • ・臍帯基部を触診して拍動をカウントする方法もありますが聴診器での測定の方がより正確です。
  • ・心電図を使用できる環境においてはより正確で連続的な心拍の評価が可能です。
  • ・パルスオキシメータの使用を考慮します。パルスオキシメータのプローブは右上肢に装着します。
    パルスオキシメータが表示されるまでに時間を要することがあります。
    プレチスモグラフ(パルスオキシメータ上に表示される波形)が正確に動いている場合は表示される数値は信頼できます。

児の状態の評価

①自発呼吸なし
または
②心拍100/分未満  の場合

救命の流れに進み、速やかに人工呼吸を空気(酸素濃度21%)で開始します。

①自発呼吸あり
かつ
②心拍100/分以上  の場合

呼吸の安定化の流れに向かい、どのような呼吸か(努力呼吸があるかないか)チアノーゼがあるかないかを確認し、続く処置を決定します。

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